一般的な傷跡治療の方法
・手術(再縫合)
小さなものであれば皮膚のしわに合わせて紡錘形に切除し、再縫合します。場合によってはあえて傷を盛り上げて縫う事で、傷にかかる進展力を弱め、時間が経つにつれてたいらになるようにします。
またZ縫合といって、傷の方向を入れ替える事で傷跡を目立たなくする手術があります。
・レーザー治療
赤みに効くレーザーとは血管に作用するレーザーと言えます。アレキサンドライトレーザーやNd:YAGレーザーなどがあります。
ただし、患者様お一人お一人で炎症(赤み)の状態が異なるので、どの機種・どれくらいの設定が良いとは一概に言えない治療法です。傷の赤みは血管増生によっておこる物です。ですのであまりに炎症が強い傷跡にレーザーを当てても、炎症の方が強くレーザーが効かない事があります。比較的傷が柔らかくなり赤みのみを改善したい傷には適応があります。
・貼付薬・注射(ステロイド)
炎症性の傷跡や肥厚性瘢痕に一定の効果があり、まず第一に行われる治療とも言えます。根本的な改善は難しいこともありますが、ステロイドによって炎症が抑えられる事でかなり改善する方もおられます。
効果が期待できるケース
妊娠線・肉割れの改善
手術痕や外傷痕の目立ちにくさ
ニキビ跡・凹凸の改善
「完全に消す」わけではありませんが、周囲の肌となじみ、自然に目立ちにくくなることが期待されます。
治療を受ける前に知っておきたいこと
・治療回数やダウンタイム
基本的には1回の注射で終了します。症状や患者様のご希望により数回行う事もございます。
ダウンタイムは数日程度で、赤みや腫れが一時的に出ることがあります。
・費用の目安
自費診療であり特殊な機械を使うため、費用は数十万円~となります。
範囲や内容により異なりますが都内や大都市圏では高額になりやすい傾向。
当院でのご提供は
1個の傷跡 198,000円(2回目以降 158,000円)
複数個の傷跡 248,000円(2回目以降 198,000円)
・効果の期待値
「完全に消す」のではなく、見た目を整え、日常生活で気にならない状態に近づけることが目標です。